マクロスの食玩サイズプラモやスケモを出しているニチモから発売。1500円。
発売時期は不明。仕掛けの感じからして8時だよ全員集合を意識しているのだろうか。
アニッ子忍者城とあるが、忍者の砦・トレーニングセンターとキャッチが並んでいて、
いったいどれが正解なんだい! とツッコみたくなる商品。
写真からそこはかとなく漂うヤバさがクセになる。
キャラ本体は、マクロスでもあったピタバンシリーズで単品売りされていたり、
城も各階層で忍者屋敷としてキャラ付きで売られていた。
この忍者城はセット大箱扱い。
キャラの中でもくノ一が特に昭和の場末の夜のお店感があってなんとも味わい深い。
サングラスを掛けたダンディーがブランデーと太タバコを手にしながらデザインを考えたのだろうか。
説明書。キャラは謎に輪ゴムを付けるよう指示があるが、現存の物はおそらく輪ゴムは劣化して使えない。
使う必要も無いので、ピタバンシリーズの名残だろうか。
ネジでテンションを保つように出来ているが、個体によってはネジに対してネジ穴がガバガバで使えない。
武器のカチンコというのがまた昭和感があって大変よい。
キネという餅つき用具を武器にするのが一番恐ろしい。
ランナーはフロア毎に別れており、それぞれに仕掛けが用意されている。
なぜ昔の人はプラモを飛ばしたがるのだろうか。
二階は発射台を含めて6カ所で上の階と繋いでいるのだが、発射台を動かすと劣化した脆いプラ棒4つで上の階を支えることになるため、補強必須。
ランナーにカラーパターンがあったらしく、それぞれに合わせた塗りを提案してくれている。
キャラもそれぞれカラーパターンがあった模様。それを“色分身の術"として表現するのはうまい。
キットはプラ棒の組み合わせみたいなパーツが結構あり、キャラの手がC型になっているため、自由にぶら下げることが出来る。
からくり階段は手で階段を挟みながら軸の調整が必要だったり、組み立て難度が高い。
各階の接続棒と穴のサイズは合ってないので、非常に不安定。
キャラはプラ製の胴体とボンドのキャップみたいな素材の手、ゴム製の頭で構成されている。
刀を背負っているキャラもいるが、刀は抜けない。
ネジ締め用の治具と軍団マークデカールなども付属。
軍団マークはなんともSFチック。
1つの商品につき検品に5人分のはんこがあり、昭和の人員の豊富さを物語っている。
接着剤のアドハチックというのはニチモでしか使われていない様子。
全体的にシュールさを漂わせる、昭和の臭いが濃く香る、一部のマニアを唸らせるアイテム。
補強をした上で組み立てれば時代感を感じられて楽しめそう。