2023年10月29日

アニッ子忍者城

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マクロスの食玩サイズプラモやスケモを出しているニチモから発売。1500円。
発売時期は不明。仕掛けの感じからして8時だよ全員集合を意識しているのだろうか。

アニッ子忍者城とあるが、忍者の砦・トレーニングセンターとキャッチが並んでいて、
いったいどれが正解なんだい! とツッコみたくなる商品。

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写真からそこはかとなく漂うヤバさがクセになる。
キャラ本体は、マクロスでもあったピタバンシリーズで単品売りされていたり、
城も各階層で忍者屋敷としてキャラ付きで売られていた。

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この忍者城はセット大箱扱い。

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キャラの中でもくノ一が特に昭和の場末の夜のお店感があってなんとも味わい深い。
サングラスを掛けたダンディーがブランデーと太タバコを手にしながらデザインを考えたのだろうか。

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説明書。キャラは謎に輪ゴムを付けるよう指示があるが、現存の物はおそらく輪ゴムは劣化して使えない。
使う必要も無いので、ピタバンシリーズの名残だろうか。
ネジでテンションを保つように出来ているが、個体によってはネジに対してネジ穴がガバガバで使えない。

武器のカチンコというのがまた昭和感があって大変よい。
キネという餅つき用具を武器にするのが一番恐ろしい。

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ランナーはフロア毎に別れており、それぞれに仕掛けが用意されている。
なぜ昔の人はプラモを飛ばしたがるのだろうか。

二階は発射台を含めて6カ所で上の階と繋いでいるのだが、発射台を動かすと劣化した脆いプラ棒4つで上の階を支えることになるため、補強必須。

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ランナーにカラーパターンがあったらしく、それぞれに合わせた塗りを提案してくれている。

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キャラもそれぞれカラーパターンがあった模様。それを“色分身の術"として表現するのはうまい。

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キットはプラ棒の組み合わせみたいなパーツが結構あり、キャラの手がC型になっているため、自由にぶら下げることが出来る。

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からくり階段は手で階段を挟みながら軸の調整が必要だったり、組み立て難度が高い。
各階の接続棒と穴のサイズは合ってないので、非常に不安定。

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キャラはプラ製の胴体とボンドのキャップみたいな素材の手、ゴム製の頭で構成されている。
刀を背負っているキャラもいるが、刀は抜けない。

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ネジ締め用の治具と軍団マークデカールなども付属。
軍団マークはなんともSFチック。

1つの商品につき検品に5人分のはんこがあり、昭和の人員の豊富さを物語っている。
接着剤のアドハチックというのはニチモでしか使われていない様子。

全体的にシュールさを漂わせる、昭和の臭いが濃く香る、一部のマニアを唸らせるアイテム。
補強をした上で組み立てれば時代感を感じられて楽しめそう。


posted by ふぇ at 21:11| 【SD模型ブーム前史の物】

2020年01月22日

ゲゲボ魔獣 NO.6 スラメーバ3兄妹

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1988年発売、600円。


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パッケージはクトゥルフ的なキャラが描かれており、当時ブームだったのか壁にぴたんとくっつけることが出来るキットが入っている様子。

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側面の完成見本を見ると、複雑な形状が表現されていて見事だなぁと感心する。

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まずは説明書と手引き書、あと限りなくソレっぽいビックリしそうなシール。
蘇らせるとの文字で、近年のゾイド的なのかなぁと期待も高まる。
そしてキット中身は……

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な”に”こ”れ”え”ぇ”!?
ぷるんぷるんしていて、石油系の香りが当たりを包み込む。
触っても匂いでも完全にオナホール。

個体Cは半円状のキャップにオナホを被せて形状を維持してあり、他の二体はオナホを刻んだ切れ端みたいになっています。以上です。

時代が生み出したモンスターキットでした。
posted by ふぇ at 23:23| 【SD模型ブーム前史の物】

2019年11月22日

スーパーマリオブラザーズA はねる!クッパ!

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1986年発売300円。

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ファミコン売り場に置いてたら確実に間違えるパッケージデザインとサイズで、@のマリオはファミコンソフトと同じ黄色。

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初代マリオのプラキットで、ラインナップも代表的なキャラがピックアップされている。

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パーツは少なく、構成は食玩に近い。
ブリスターや台紙が非常にこだわってあり面白い。
キットはクッパの特徴の眉毛がないこともあり、誰だお前感。









posted by ふぇ at 22:57| 【SD模型ブーム前史の物】

2019年05月20日

ゲゲゲの鬼太郎 ようかいランド・シリーズ その6

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ようかいランドシリーズもラスト。
1986年発売、400円。

これでメインキャラ勢揃いとなる。

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目玉のおやじを押すと、ベースからなぜか棒立ちのカラスが垂直に飛ばされるという罰ゲームのようなギミック付き。
一体あのカラスはゲゲゲの森でどんなことをやらかしてしまったのだろうか。

また、鬼太郎と一反木綿を指で回すことが出来る。

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消しゴムは鬼太郎と一反もめん。
鬼太郎はガン消しの武者精太のように上下が別パーツとなっている。

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鬼太郎が掴まっているカラスヘリコプターは背景の空間と一体化していて、かつシールがないので塗装が必須。塗装しないと茶色一色なので何を持っているのかよくわからない。

BB戦士以前のキットは、子供向けであっても塗装前提に作られていることがよくわかる。

シールは珍しい透明シール。
昭和特有の、作品に全く関係の無い雑な生き物が含まれているのが楽しい。
posted by ふぇ at 23:47| 【SD模型ブーム前史の物】

2018年12月16日

ゲゲゲの鬼太郎 ようかいランド・シリーズ その5 おはかの別荘

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1986年発売、400円。

80年代、妖怪も別荘を所有する時代に。

パッケージの完成見本をみると、岩や草が基本色、茶色をまぜた色、影、ハイライトまではいるというとんでもないクオリティで塗られている。

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ベースはカットモデルで、前後で別のセットとして見れるようになっている。

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ハンモックに鬼太郎を寝かせ、木の覗き穴にこなきじじいをセットするのだが、パッケージでは鬼太郎が寝ながら立たされている。

そしてお酌セットと机がついているのだが、そこに座っているのは、誰だお前。
箱の解説部分は誤記があったのか、シールで補われているという貴重な仕様。

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消しゴムは鬼太郎とこなきじじい。
鬼太郎は他では見ない、とじ目姿。

ベースのランダムに彫られた石垣など、職人技を感じる。

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やはりどう見てもこなきジジイが挟まっているようにしか見えない。


posted by ふぇ at 14:36| 【SD模型ブーム前史の物】

2018年10月29日

カワルドスーツ3 RMS-099 リック・ディアス

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SDガンダムという言葉が生まれた年に発売された、BB戦士の初期ナンバー ガンダマンのご先祖様的なキット。

ラインナップはMK-U、ハイザック、リックディアス、百式、Zガンダムの5種。
ロボチェンマンの兄弟といった感じで、コンセプトがやや違う。

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こちらは戦闘機に変形と、パイロットを本体に格納したり、ガンダムクロスや後の食玩のように、
モビルスーツの頭を被せて遊んだりできるようになっている。
系譜としては繋がらないだろうが、後に元祖SDでもパイロットを乗せる機兵というものが登場。

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デフォルメキットでパイロットを乗せるプラモというのはこれ以前にも出ているが、この時代には食玩やクロス、BB戦士や元祖SDの機兵のようなギミックや仕様に繋がるような
デフォルメガンダムのプラモデルが出ていたことに驚く。

リックディアスは1985年9月発売。300円。

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パッケージはエマさんが凄い顔してたり、モノアイ(単眼)なのに人間用のサングラスを掛けていたり、
名札がついてたり、ツッコミが追い付かない。

モビルスーツも変形用に合わせてボディなどのデザインが変わっており、変形も割と無理矢理感が凄い。
マクロスやZガンダムの可変機ブームの影響もあるのだろうか。

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説明書もツッコミどころしか無く歌がとってもお上手なエマちゃんの様子やリックディアスのリッちゃんが女の子設定だったり、ブレイクダンスしちゃうんだヨ〜ン。という発言があったり、もはやツッコミどころの大盛りかき氷状態。

時代の最先端を取り入れたのか、おでかけルック(死語)やルンルン気分(死語)などふんだんに使われている。

残念ながらリックディアスの頭が小さく、エマちゃんに被せることは出来ない。

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ランナーは1色。一部ネジ止めで、組み立てには接着剤が必要。
キャラクターはイラストと違い、二等身。結構しっかり彫り込まれている。

ここまで触れなかったが、リックディアスにはラジカセを装備可能(!?)というところにも時代を感じる。

この時代を知らない人間にとっては衝撃しかないガンプラである。
それと同時に流行を取り入れる姿勢や、パイロットのキャラ元を考慮しないキャラ付けなどはSDガンダムへと繋がる系譜を感じることが出来る。

今でもそれほど高騰している訳でもなく、種類も集めやすく、SD模型的にもBB戦士のご先祖様にあたるので、機会があれば一度手に触れて貰いたい。

ジャンルはSDガンダムその他に値するが、正確にはSDではない前史のプラモデルな為、SD模型ブーム前史の物として紹介する。


posted by ふぇ at 10:17| 【SD模型ブーム前史の物】

2018年10月16日

ゲゲゲの鬼太郎 ようかいランド・シリーズ その4 おばけちょうちん

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1986年発売。400円。

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鬼太郎と猫娘の消しゴムと、ベースにおばけちょうちん、一反木綿がセットになっている。

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3期仕様なので、6期の猫娘に見慣れてるとデザインに違和感を覚える。

おばけちょうちんはなぜかロボダッチ風の顔デザイン。

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鬼太郎がネコ娘ちゃんと若干距離間を感じる呼び方だったり、
一反木綿が鹿児島弁でなかったり、おおらかな感じ。

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紙パネルはプラにのりでつけるように指示があるが、くっつくのだろうか。
一反木綿を押さえると連動してネコ娘と鬼太郎が揺れ動くギミック。
ランナー一本分のプラで動かす為、負荷がちょっと怖い。

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鬼太郎の出来はやや厳しいが、ネコ娘は意外とイラストをうまく再現している。
が、ヒロインとしてのデザインは夢子ちゃんの圧勝。

ヒロインの座争いは5期デザイン変更とライバル不在で勝ちを得る。
現在放映中の6期は正統派ヒロイン系まなにクール系魔女っ子アニエスという今までのシリーズでもトップクラスのハイレベルなライバル達が現れ、それに対抗できるキャラデザへとさらなる進化を遂げた。






posted by ふぇ at 00:06| 【SD模型ブーム前史の物】

2018年09月24日

メカニマルZOO グレートブルドッグ

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ロボダッチでおなじみのイマイより1984年12月発売。800円。

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デフォルメというと微妙な所で、個人的にあまりハマるデザインではないが、
箱の大きさと時代性にちょっとときめいて購入。

800円ながらBB戦士の1800円豪華頑駄無大将軍とほぼ同じ箱サイズ。

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デザインや色味は80年代のメカ風……というか肩や肘のパッドが完全にスコープドッグ。

オリジナルらしいが、無駄に設定が凝っているのも特徴。
右肩に乗っている人については後ほど触れる。
誰しもが突っ込みたくなるその搭乗位置は、盾構えただけでふっとばされて死ぬ。

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まずは説明書。
パーツ数は多く、プラ以外の素材もふんだんに使用されていることが分かる。

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説明書内にもキャラクターイラストが多く、何を売りにしたいのかがわかりやすい。
そのパイロットも、首や本体は固定ながら、太股で分割、膝に可動軸があるめずらしい仕様。

時代的には女性キャラプラモブームの第一世代だろうか。

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メカのランナーはこちら。挟み込み式で作るのが大変そう。

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イマイらしいこのギミック用多素材。80年代のキット特有。箱にホッチキスで固定されている。

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武器とキャラランナー。有名なロリコンを取り入れたボディさんと同世代で、ちっぱい。
デカールも可愛い物が揃っていて、目は垂れ目とつり目が用意されている。

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皆様のご褒美タイム。このプラモの設定書。
ありがちな設定はさておき、戦うロリータというぶっ込みタイトルやら、ロリータ戦士やら時代を感じる物の、メインキャラクターが12歳という設定や、戦う美少女小学生という先取り感が凄い。





posted by ふぇ at 20:33| 【SD模型ブーム前史の物】

2018年09月16日

オモロイド グ・ロット

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1985年発売。400円。日東科学より発売。
ガンダムでおなじみの大河原国男デザインのデフォルメキットシリーズ。
正確に調べてないのであれだが、15種類以上ある。

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航空機や恐竜などから変形する、SDガンダム世代でも好きな人はどハマりしそうな感じ。
(筆者は刺さらなかったのでコンプ予定無し)

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説明書に冊子とデカール。シールでは無くデカールというところに時代を感じる。

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キットは単色で接着剤が必要。同年、バンダイの1/144Zガンダムでポリキャップが標準仕様になったころに、
他社でも標準仕様となっているところに驚いた。

パーツ数も多く、この時代のデフォルメキットにありがちなチープ感は無く、かなり凝っていることが分かる。

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本体正面から。
こう見えてサイズは大きく、元祖SDほどの大きさ。パーツは全て最中割で
関節も挟み込み式なので真面目に作ろうとするとかなり大変そう。

posted by ふぇ at 19:34| 【SD模型ブーム前史の物】

2018年09月15日

ゲゲゲの鬼太郎 ようかいランド・シリーズ その3 ゆうれい電車

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1986年発売。400円。

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車掌に扮した鬼太郎とねずみ男のキャラ消しに
ベースと電車的な物がセット。

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ゲゲゲの森も随分と発展したらしく、駅が出来ているところがポイント。
電車の窓には鬼太郎が映っているのに、手前に鬼太郎消しゴムをセットするというゆるさが時代のおおらかさを感じる。

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説明書には電車のパネルが印刷された紙製パネルをセロテープで貼り付ける荒技が載っている。

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キットは消しゴム二体と電車やベースのパーツといった構成。
ベースはかなりよく出来ている。


posted by ふぇ at 11:31| 【SD模型ブーム前史の物】