2029年02月12日

空白のSD模型史3

1992年、この年もバンダイから数多くの商品がリリースされている。

■バンダイ
6月〜 サイコロイドシリーズ 5種

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リモコンで動く、基部は組み立て済みの組み立て式おもちゃで
ナンバー2まではオリジナル、3からはガンダム、
ウルトラマン、ゴジラがリリース。
キットのサイズはキャラカーン(ちーびー戦士より小さい)程度だが、
定価2500円。3以降は2800円と非常に高価。
ボンボンではしきりに取り上げられていたが、
価格とオリジナル故にナンバー1,2は入手しづらい。

1990年代はトイ方面でもこういった無名の
オリジナル高額玩具がかなり出ていた。

10月〜 仮面ライダーSD キメチェン戦士 3種
11月 ゴジラ ビュンビュンモンスターズ 3種
そして同じくバンダイから、SDではないがロックマンVSシリーズを4種、
ラムネ&40からキングスカッシャー1種を出している。

同様にガシャポンで出ていた消しゴムとプラ鎧をまとめてセットにした
ヴィルガスト英雄物語が模型屋向けに4種でている。

■アオシマ
鉄人28号くんシリーズ 4種

このキット、特筆すべきは磁石が使われたそのキットという特徴より、
【発売元】がタカラで、【販売元】がアオシマ文化教材社と
なっているところである。

DSC00619.JPG

輸入キットでは良く見られるが、キャラキットではあまり見られない。

なぜこうなったのだろうか。

タカラは1990年付近の(時期不定)何年かはゾイド、
プラクションシリーズなど模型の問屋にも流通が
あったらしい(ホビーハウスコンドーのご店主からの情報)が、
ある時を境に模型流通での取り扱いがなくなっている。

タカラは1992年に同タイトル鉄人28号くん 
ペンコンという鉛筆を背中に刺して遊ぶ商品を
プラクションシリーズで出している。

こちらはパロ伝体型でアオシマのとはフォーマットが別。
鉄人28号くんは1992年にコロコロコミックで連載していたようなので、
前者のシリーズも1992年ものだと思われる。

といったところから想像するに1992年には既にタカラは模型流通での販売が
何かしらの理由で出来ない状態にあり、アオシマを通してリリースして
いたのではないだろうか。(要考証)

1993年
■バンダイ 
アイアンリーガーよりマグナムエース、マッハウィンディが。
箱はBB戦士よりフックがない元祖SDに近い。
(最近までアイアンリーガー7のセット玩具のバラ売りだと思っていたが、全くの別商品)



この年、SDガンダム映画まつりという四大将軍の活躍する武者、
ファイナルフォーミュラーなどが活躍するコマンド、聖機兵物語を描いた
ナイトの三本立て映画が公開される。


【SDブームの沈静化:その後】

SDガンダムも筆者近辺では1994〜1995年くらいを境に
落ち着きはじめ、BB戦士を作っていた友達達は
ドラゴンボールのカードダスや、ミニ四駆へと移行していった。
(筆者自身は未だSDガンダムに熱狂していた。)

そして2004年。
SDガンダムフォース絵巻 武者烈伝 武化舞可編で武者ガンダムのリメイク、
烈火武者がリリースされ、SD出戻り組が増えて行ったことは記憶に新しい。

この頃からHJでもSD戦国伝のリメイクにも力が入り始め、
静かながら第二次SDブームの兆しが見られる。
そしてふつふつと機運が高まる中、SD三国伝が店頭PVが作られ、
コーナーも出来るなど一気に爆発する。

コトブキヤから各種デフォルメプラモが出始めたり、
バンダイもSD世代が担当に付くことなどで、
今では元祖SDシリーズが再開されるなど、
SD魂を持った者達は財布からお札を出す事に忙しくなってくる。

【最後に】
デフォルメ模型史において、SDという2等身模型は
意外にも後発でした。
1988年後半のBB戦士の爆発的なヒットを受け、
1990年に童友社の桃太郎伝説やバンダイの大SDプラモ時代。
おもちゃ業界、食玩界隈にはかなり波及したものの、
模型史においてはこの1990年がピークで、
バンダイも含めて急激に落ち着いていった印象があります。

模型ファンにとってはデフォルメは邪道で、
たとえばウルトラマンファンならウルトラマングッズを集めるついでに
集めるといった程度。

第一次SDブームの世代でも、同タイトルでクオリティが
高い商品がトイで出ている
(キャッ党忍伝てやんでえ、サムライロード等バンダイ商品)
からわざわざ集めていないという方は多いのでないでしょうか。
さらに色数は少なくても安さで言えば食玩がメインでした。

種類の豊富さと取説コミックなどでブームの牽引役となっていた
BB戦士以外のプラモデルは、種類も色数も価格も当時としては
中途半端だったことで敬遠され、
未開の地を生む要員になっていたのかもしれません。

いずれの商品もクオリティこそ現代のハイクオリティな
キットには及ばないのはもちろん。
クオリティどころかラインナップも、
ほとんどが当時の組み立て式玩具に及ばないないものの、
今見るからこそ気がつくことが出来る味わい深い造型や仕様を
ご覧下さい。

ようこそ、すばらしきSDプラモの世界へ。


※以上第一稿。いつでも加筆、修正いたしますので
間違いや確定情報などありましたらご連絡をお待ちしております。
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posted by ふぇ at 08:12| 【空白のSD模型史】